品龍寺ブログ

 

 

自分で自分のお墓を決める人が増えている

 

自分が死んだ後のために、生前に墓や葬儀を準備しておく”終活”がブームになる中、

生きているうちに自分のお墓を建てる人や、自分の入りたいお墓をあらかじめ決めておく人が増えています。

生前にお墓を建てることを、一般的には寿陵(じゅりょう)というそうです。

また、生前墓(せいぜんぼ)とも言われていますので、耳にしたこともあると思います。

都内の霊園では、生前に建てられたお墓が7割以上の墓地や、申込者のほとんどが生前にお墓を求める傾向に

あるところも増えてきています。私も在京中に、数年前からよく聞いておりましたが、ここ広島でもその流れは

間違いなくあります。

 

 広島の場合、以前は大切な方が亡くなり葬儀をして火葬した後、ご遺族は、遺骨をどうするか、

お墓をどうしようかと考えるケースが圧倒的でした。

 しかし、最近では生前に本人がお墓の予約を行う「生前予約」や、お墓を建てておくケースが増えてきています。

家を探すときと同じように、自分が入るお墓は自分の目で見て決めたいと考える方が増えているのだと思います。

お墓参りの際、赤色の文字で名前だけが刻まれているお墓を見かけた方も多いと思いますが、

それこそが生前に建てられたお墓です。私も、お墓参りや納骨法要で墓苑にいった際に、

赤文字で彫られたお名前をよく目にするようになりました。


 

 

生前予約・生前墓増加の背景

 

親族が亡くなった時、「すぐにお墓に納骨を…」と言っても、墓地の立地環境や交通の便などを考えていると

決めるのには意外に時間がかかるものです。納得できる墓地やお墓を見つけることは簡単ではありません。

環境や利便性の良い墓地を探し、お墓の形や大きさを決めるなど、多くのことを親族で相談しなければなりません。

焦って決めようと思うと後悔することにもなってしまいます。

 生前にお墓を建てるなり、お墓を決めておけば、いざというときでも「安心」できると言えます。

また、お墓や仏壇、礼拝物は相続税などの課税対象になりません。

節税対策という意味でも、生前墓は人気があるようです。

 

生前にお墓を決めるメリット(品龍寺の場合)としては、

① 残された家族が「お墓をどうしよう」と悩むことがなくなる。

②自分の目で見て確かめて、しっかり選ぶことができる。

③将来の不安がなくなり、残りの人生を安心して生活できる。

④生前予約時に料金を支払うことで、残された家族に費用の負担がかからない

⑤歴史あるお寺なので安心

などが挙げられます。

 

  

 寺町・品龍寺でも合同墓(永代供養墓)の生前予約が急増!!

 

品龍寺合同墓は、もちろん、生前予約できる合同墓(永代供養墓)です。

おひとりでも、ご夫婦おふたりでもご家族でも生前予約ができます。

以前はご遺骨がある状態でこちらに来られる方が圧倒的に多かったですが、

最近では生前予約が増えてきました。

生前予約されたかたは

「自分が納得して気に入ったお寺や墓地で納骨してもらえる」

「子どもに、お墓選び、管理などの負担をかけたくない」

「金銭的な負担や、納骨先などの悩みを取り除きたい」

「自分のお墓を由緒ある寺町のお寺に持てて安心」

と大変喜ばれ、本当に安心されている様子が伝わってきてこちらまで嬉しくなります。

品龍寺では、お墓についての悩みに寄り添い、「いのち」のあり方をともに考えていけるよう、

生前の申込を積極的に受け付けております。この「品龍寺合同墓」をご縁として、

より多くの方に残された人生を安心して心豊かに暮らしていただけるよう願っています。

 

 

生前にお墓を決めたい方へお願い

 

永代供養を希望する人の増加と共に、永代供養を受け付けるお寺も増加していますが、

どこでも良いという訳ではありません。後悔することが無いよう、残されたご遺族に迷惑を掛けることが無いよう、

十分に下調べをしていただきたいと思います。

 

永代供養墓と言ってもいろんな種類があり、自然の中に位置する郊外の霊園もあれば、

交通の便が良い街中にある場合もあります。自分がどのような場所に納骨されたいのか、

ご家族とも話し合いしっかりと決めてください。気になるお墓があれば、資料請求だけではなく

積極的に見学に行くことが大切です。パンフレットでは良く見えても、

実際はあんまりだったという場合もありますので、生前予約をする場合は必ず見学して、

墓地の環境、交通の便などの立地条件を確認してから納得のいく寺院や霊園を選んでください。

 

 

生前にお墓を決めるのは縁起が悪い!?

 

日本では生前にお墓を立てることに対して、「縁起が悪い」「まだ死ぬわけでは無いのに」

などと思う方もいると思いますが、中国では生前にお墓を立てることは長寿を授かるという意味合いがあり、

とても縁起がいいこととされています。その影響もあり、日本でも古来、生前にお墓を建てることで

長寿になると言われ、未来への繁栄と幸福に繋がると信じられていたそうです。

どちらの意見もありますが、僧侶の立場で、はっきり言わせてもらうと「縁起の良し悪し」も結局は、

根拠の無い迷信に過ぎません。

生前にお墓を決めても不幸があったり、死期が早まることは絶対にありませんのでご安心ください

 

 

相次ぐお墓トラブルの報告も!!!

 

一方で、「お墓を生前に用意していても入れない」という“お墓トラブル”が相次いでいます。

お墓を販売する会社が倒産してしまい、お墓が建たないケースや、生前に墓を準備しておいても、

お墓の存在を本人以外の人が知らなかったケースもあります。業者が倒産することよりもひどいのが、

業者によるお金の使い込みです。信じられませんが本当に起こりうるトラブルです。

 

このような“お墓のトラブル”に巻き込まれないために

①慎重に決める

自分が元気なうちに死後の準備をするのは良いことですが、まだまだ時間はあるはずです。

家族の環境や、お墓事情もコロコロと変化し、今までになかった選択肢も増えるはずです。

焦らずにしっかりと情報収集をして気に入った場所があれば実際に見学をして、管理者の人柄や対応、

墓地の環境、経営母体は大丈夫かなど、しっかりと確認しておきましょう。

 

 

②周囲の人に話しておく

いざ、自分が気に入ったお墓を建てたり、お墓の生前予約しても、自分以外の人が知らなければ意味がありません。

家族や周りの方に言っておくということが一番大事だと思います。

終活は、お葬式やお墓の準備をすることだけではありません。準備をすることももちろん大事ですが、

自分の死後を安心して託せる人を見つけるということも大事です。家族でも友達でも近所の人でも、

もちろんお寺でも、自分の死後、安心して任せられる人を見つけることが大切です。

自分の遺骨を自分で納骨することは出来ません。そのことを考えることが本当の終活じゃないかと思います。

もちろん品龍寺もお手伝いさせていただきますのでご相談ください。

 

このふたつは必ず守ってください。

このほかにも不安なことや分からないことがありましたら何でもご相談ください。

出来ることは何でも協力させていただきます。

 

【まとめ】

今後も少子高齢化・核家族は、ますます進行して行くため、一般的に言う永代供養を希望する人も増えていきます。

必ず生前に実際の寺院や霊園を見学しておくことが重要です。生前にお墓の問題を解決しておくことで、

自らも家族も安心して過ごすことが出来ますので、お墓の問題を含めた終活全般は家族に相談しておくことも大切です。

生前にお墓を決める理由として子どもに負担をかけたくない自分の好きな場所、お墓の形を選びたい等がありますが、

生前にお墓を決めることで先々の安心感とともにひとつの節目ととらえ新たな人生を始めることにもつながります