品龍寺ブログ
老人ホームでのお話。(2018年12月3日)

今日は、原爆被爆者の方が入園されている、原爆養護ホーム「神田山やすらぎ園」

に法話会の講師として行ってきました。

 

さすが「真宗王国」と言われる広島の老人ホームです。

他にも老人ホームにもお話させてもらいに行く機会があるのですが

やはりどこも立派なお仏壇が安置されています。

そこで短いお経をお勤めし、30分ほど、入居されている方へ

仏さまのお話をさせてもらっています。

 

今日は入居されている中で、30名ほどがお集まりくださいました。

よく頷いてくれる方、わかる・わからないとはっきり示される方、

私の質問に大きな声で応えてくださる方、気持ちよさそうに眠られている方、

いろんな方がおられます。また、若い職員のかたも立ったままお話を聞いてくださいました。

 

人生の大先輩の方の前でお話させてもらえることは、本当にありがたく楽しい時間です。

私がみなさまの前に立ち、仏さまのお話をさせてもらいながらも、

大先輩のみなさまに「そうそう」と「確認してもらっている」、

「学ばせてもらっている」という感覚になります。

 

どこの老人ホームでもそうですが、お話が終わると、ほとんどの方が若輩者の

私に手を合わせてくださり、「ありがとうございます」と見送ってくださいます。

いつも、申し訳ないような、もったいないような気持になり、

身の引き締まる思いがいたします。

 

お話しながら、時々かすかに聞こえてくる「南無阿弥陀仏」のお念仏の声が

本当にありがたかったです。いつでも、どこでも、だれにでも、今この瞬間に

働きつづけてくださる阿弥陀さまのおはたらきを、あらためて教えていただきました。