品龍寺ブログ

 

今回はお墓を選ぶにあたって、これだけは絶対に確認しておきたい7つのことを紹介します。

パンフレットやインターネットで調べただけでは、分からないことだらけなので、

必ず現地に下見に行くことが大前提となります。

 

 (1)立地

やはり何といっても一番は立地です。

墓じまいや改葬の原因の多くは、

 

お参りできない・遠すぎるという立地 にあります。

郊外の霊園は安価で比較的求めやすいこともありますが、

その分お参りに行く労力や時間が莫大にかかります。

 

「若い時は、車でドライブがてら行けたけど今では行けなくなった」

 

という人が大多数です。

お盆やお彼岸、年末年始のお墓参りシーズンは渋滞で、

何時間もかかって到着したけど駐車場も長蛇の列だった

ということもよく聞きます。

アクセスや交通の便が良いかどうかがポイントです。

 

(2)環境

霊園やお墓の周りになにがあるか、どんな環境かも重要です。

隣に工場があって静かにお参りできない、騒音でお参りに集中できないということもあります。

地盤が弱ければ、地盤沈下、液状化現象、地震で倒壊することあります。

山がすぐ近くにある霊園は土砂崩れのリスクもあります。

 

(3)設備

設備もしっかりと確認しましょう。

下見をして実際にお墓参りすることを想定してみてください。

少なくとも下記のことはみておきましょう。

 

・駐車場の有無・広さ・使い勝手

・水道設備 トイレ・水場の有無・お墓までの距離

・墓地の整備状況や手入れ

・休憩所や法要施設の有無

・バリアフリーかどうか

・日当たり

・墓参のときの道具の用意

 

※下見したときだけの季節では無く、他の季節・雨の日も想定し確認しましょう。

 

(4)宗教・宗派

寺院墓地は、昔は「檀家さんのための墓地」というイメージでしたが、

近年では檀家にならなくてもお墓を建てたり、

宗派不問の永代供養墓に納骨できる寺院も増えてきました。

公営墓地や民間霊園等は宗教・宗派不問の場所が多いです。

また、寺院が経営する霊園の場合、檀家になることを強制されることもありますので確認しましょう。

 

(5)納骨方法 

案外見落としがちなのがこの納骨方法です。

粉骨にはされないか、他の方のご遺骨と合葬されないかしっかりと確認しましょう。

個別に納骨されるのか、すぐに合葬されるのか、何年間で合葬されるのか、

万が一の時、取りだすことは出来るのか、しっかりと確認してください。

 

(6)他にかかる費用はあるか

 

入壇料・離壇料

お寺によっては入会金にあたる入檀料がかかることもあります。

また墓じまい等で離壇する際に、離檀料がかかる場合もあります。

お墓の引越しや墓じまいが増えてきた昨今では、

この離檀トラブルの相談が多くなってきました。

事前にしっかりと確認しましょう。

 

維持費・管理費

年間にかかる維持費や管理費の有無や金額も聞いておきましょう。

今は払えたとしても将来、お子さまや承継者に負担をかけてしまうことになります。

中には、管理費を払っているのに、ゴミ箱はゴミであふれ、

道もデコボコとして、整備されていない場所もありますので

しっかり管理されているかも確認しましょう。

 

 (7)管理者(経営主体)や経営状態

 

人柄・対応

やはり人と人の付き合いですので住職や管理者の人柄も大切です。

また、そこで働くスタッフの対応も見るべきポイントです。

指定石材店があり、石材店が限られている霊園もありますので確認しましょう。

 

経営主体はどこか

経営主体も確認しておいたほうが安心です。

お墓の経営主体は各自治体・公益法人・宗教法人になります。

公営霊園の経営主体は各自治体で、指定管理者が運営・管理を行います。

民間霊園は、公益法人が多いです。中には寺院が経営していることもあります。

多くは石材店に管理・運営業務を委託されています。

 

経営状態

お墓は永続性が求められますが、中には破綻・倒産した霊園もありますので

経営状態も見ておくほうが安心でしょう。

霊園は管理費によって運営されています。

もし心配な場合、その霊園に建っているお墓の数を見れば安心です。

古い霊園なのに、お墓の数が少ないところは倒産リスクが高いです。

逆に墓地に建てられているお墓の数が多いほど、倒産しにくいとも言えます。

 

【まとめ】 

お墓を選ぶ前に知っておきたい7つのことを紹介しました。

お墓は、故人のご遺骨を納骨するところというだけではありません。

一番大切なことは、「亡くなった大切な方を偲ぶこと」なので、

安くお墓を求めることだけを目的としてはいけません。

今だけでは無く、これからの関わり方やお参りのしやすさを考慮しておくことが必要です。

よりよいお墓参りをしていただくため、後悔しないお墓を選ぶために、この記事がお役に立てられるよう願います。

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