品龍寺ブログ

お墓は「一生の買い物」とも言われますが、

お墓を決めるときは慌てていることも多く、

お墓選びに失敗し、後悔される方も少なくありません。

少しでも後悔されるかたが少なくなるように、

僧侶である私が、今までによく聞いた「お墓選びの失敗談」

をまとめてみましたので、参考にしていただければと思います。

 

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「お墓の場所が遠すぎる」

 

・慌てて決めたため、お墓の場所やアクセスを考えずに申し込んでしまった。

 

・若い時は車で通えたが年を取ってからは遠すぎた。

 

・遠いうえに盆や彼岸は大渋滞、駐車場に入るのにも大行列で丸一日かかる

 

・実家は山間部にあり誰も住んでいないため墓じまいが必要になる。

 

 

なんといっても一番多い失敗談が立地です。

多少遠くても値段が安いからいいかと思ってしまいがちな立地ですが、

本当は一番大事なことだと思います。家やよく行く中心部から近く、

交通の便が良いところをおすすめします。

大きな霊園等は郊外にあることが多いので場所の確認はしっかりとしましょう。

お墓参りのしやすさは、絶対に忘れてはいけない大切な要素です。

若い今ならば遠くてもいいかもしれませんが、将来のことを考えてみると、

車でお墓参りに行くことが難しくなってしまいます。必ず公共交通機関を確認しましょう。

 

 

「納骨方法に不満がある」

 

・説明では個別保管と聞いたが、契約書をよくよく見ると13回忌で合葬

 (ほかの方のご遺骨と一緒に納骨すること)されることが分かった。

 遺骨の返却を求めたが応じてもらえなかった。

 

・金額の安さのみで申し込んだが、遺骨は砕かれ、他の方とも一緒に納骨されると聞いた。

 納骨スペースを確保するためとはいえ、商売の匂いがしてとても後悔している。

 

・「自然に還る」というコンセプトの樹木葬を申し込んだが、「人工芝の蓋」を開けて

 「塩ビのパイプ」の中に納骨されて、がっかりした。

 

 

「お墓の地盤や立地」

 

・土砂崩れによりお墓が流されてしまった

 

・大雨や地震で山の斜面が崩れたり、地盤沈下したりしないか不安。

 

昨年の七月豪雨では土砂崩れ、頻発する震災では、液状化現象が起こり、

たくさんのお墓に被害が出ました。お墓を建てる場所はどんなところなのかしっかり確認しましょう。

時々

「広島の寺町も川のそばにありますが大丈夫ですか?」

と質問をいただきますが、

寺町は広島市内の中でも少し高いところにあるため(広島城と同じ高さ)

洪水や河川の氾濫の心配はありません。

太田川(本川)は市内中心部に流れ込む川ですので、流水量もコントロールされています。

 

「お参りするときの諸問題」

 

・室内のため雨でも安心と思い、納骨堂を申し込んだが、とても暗く雰囲気が悪い

 ロッカー式で他の家族とも近く、ゆっくりとお墓参りできない

 

・仕事終わりにお参りしたかったが、17時には閉まってしまうのでお参りできない。

 

・お花やお線香をお供えできない

 

・流行りの樹木葬を申し込んだが、草が生え、手入れが行き届いていない

 

 

 

「お墓の水はけや日当たり」

 

・水はけが悪く、墓石の下にある納骨スペースが水浸しになってしまった。

 

・日当たりが悪く冬は寒い。お参りすると暗い雰囲気になってしまう。

 

 

お墓周辺の水はけが良いかどうか、また陽当たりや風通しなども

下見をして確認しておくと良いでしょう。

 

 

「維持費や管理費」

 

・お墓の永代使用料は安かったが、毎年の管理料が高額で困っている

 

・管理費が、一年目は安かったが、二年目から急に高くなった。

 

・お線香代・お花代・卒塔婆代いろんな費用がかかり馬鹿にならない

 

慌てていると、ついお墓の建墓費用や使用料にしか目がいかないことも多いようです。

どれくらいの維持費が必要になるかしっかり確認しましょう。

 

【まとめ】

気になるところは必ず足を運んで下見をしておきましょう。

一つの場所やお墓の形に絞らず、いろいろな形態のお墓を確認することで、

必ず「ここなら安心」という場所が見つかるはずです。

また聞いたことには何でも親切に対応してくれるかどうかもしっかり確認しましょう。