品龍寺ブログ

大切な方が亡くなられ、ご遺骨を埋葬し、故人を偲ぶ場所、お墓。

 

みなさまに絶対に後悔しないよう、安心できるお墓を選んでもらいたい。

 

そんな思いで、お墓の選び方を、お坊さん目線で徹底的にお伝えしていきます。

ここでは最近のお墓の種類について紹介したいと思います。

 

 

一般墓

 

まさに「一般的なお墓」で伝統的なお墓です。家族単位で利用されるお墓で、

 

代々引き継がれていきます。永続的に使用することができます。

 

お墓と言えばこの従来通りの「一般墓」でしたが、少子化や過疎化、

 

核家族化などの影響で、継承者をどうするか悩まれる方が増えてきています。

 

また、最近では、洋型という新しいタイプのものや、お墓に彫る文字も

 

故人が好きだった文字にするなどの多様化も見られるようになりました。

 

 

 

納骨堂

 

もともとは、一時的に遺骨を預かるだけの施設でしたが、その後形を変え、

 

長期的にお預かりする納骨堂が増えてきました。また、ロッカー式、棚式、

 

仏壇式、墓石式、機械式など、ご遺骨の安置方法も多様化されています。

 

伝統的な一般墓に馴染みがあり、室内でお参りすることや、「土に還す」

 

という考えの方にとっては受け入れにくい場合もあります。

 

 

樹木葬

 

 

遺骨のそばに樹木を植えるという形の納骨方法です。馴染みは薄いですが近年、

 

流行の納骨方法です。テレビや雑誌で取り上げられることも増えてきました。

 

日本ではまだまだ新しい埋葬方法で、急速に広まったために、流行が終わる

 

ことや将来の管理方法に疑問を持つ方も多いようです。

 

 

 

合同墓(永代供養墓)

 

お墓を管理する人がいなくなってからもお寺が責任をもって管理し続けるお墓です。

 

墓地や墓石が不要で安価で求めることが出来ます。お寺が管理してくれるため、

 

お墓を継ぐ人がいなくても購入でき、自分のために生前に申し込むことも可能です。

 

合同墓(永代供養墓)の納骨方法には、主に3つです。

 

 (1)「合葬(合祀)

  遺骨を骨壺から取り出して、他の人の遺骨と一緒に埋葬される

(2)「集合安置」

  納骨する区画を分けてそれぞれに、小さな墓石や石塔を建てる 

(3)「個別安置」

  骨壺をそれぞれ個別に安置する

 

 

海洋散骨(番外編)

 

お墓ではないですが、最近徐々に広がりを見せている海にご遺骨を撒くという方法です。

 

海が大好きな方や、特に偲ぶ場所は無くてもいいと言う方に需要があります。

 

しかし、乗船費用や粉骨にする作業、偲ぶ場所が無いなど実際はいろいろと

 

大変なようです。また故人のお体の一部だったご遺骨が何も残らない、

 

散骨して初めて気づくという方もたくさんおられます。

 

 

【まとめ】

ここでは、お墓の種類をご紹介させていただきました。

人それぞれニーズも違う世の中になってきましたが、選択肢も非常に増えています。

どの種類のお墓が良いか、しっかりと家族間で検討していただきたいと思います。

どのお墓にしても一番大事なことは、故人を思う感謝の気持ちです。

後悔しないためにも、お墓選びは慎重に選んでくださいね。

次回はそれぞれのお墓のメリット・デメリットを紹介したいと思っています。

絶対に後悔しないお墓の選び方(長所・短所編)